マーケティングオートメーションの市場規模

12.16

マーケティングオートメーション市場規模はらいかわてつや

マーケティングオートメーションの市場規模はアメリカを中心として急伸しています。

ハブスポット、アドビ、オラクルなどの巨大企業が新しく市場を競い合っています。

リードスコアリングやセグメンテーション、リードナーチャリング、マーケティングの根幹部分を自動化できるというマーケティングオートメーションですが、従来のマスマーケティングを代替する存在となれるのでしょうか。

矢野経済研究所が2015年12月15日に発表したマーケティングオートメーションに関する調査によると、2015年に事業者売上高ベースで220億円見込みだったマーケティングオートメーションサービスの国内市場規模は、2016年には前年比で25%増の275億円になると予測しています。

これは国内市場の拡大傾向や「企業におけるマーケティング活動の費用対効果への意識が強くなったことや、顧客の詳細なニーズに的確に答えられるコンテンツを提供する必要性が増したこと、入手したデータの急増によってマーケティングオートメーションでなければ対処しきれなくなってきていること」が影響しています。

更には製造業を中心として日本企業の海外売上比率が高くなっており、海外営業を支援するためのグローバルなマーケティングプラットフォームが必要となってきていることや、今までのビジネススタイルからの脱却といった目的でマーケティングオートメーションを導入する動きが活発化してきていることも関係しています。

マーケティングオートメーションの本場、アメリカでの状況はというとアメリカ調査会社レガリクスによる「マーケティングオートメーションの現状2015」では、BtoB事業を行う企業の82%がマーケティングオートメーションの主要目的として、リードナーチャリングを挙げました。

次がリードの質向上の為、その次がリード獲得の拡大の為という理由でマーケティングオートメーションを利用すると語っています。リードが如何に大事かということが分かる結果となりました。

また、マーケターの79%がマーケティングオートメーションに投資すると語っており、マーケティングオートメーションに対する期待の高さが窺えます。

マーケットサンドマーケッツによると2015年のアメリカにおけるマーケティングオートメーション市場の規模が約4460億円規模に上るとしており、2019年には約6720億円に上ると推計しています。

中には年に50%以上の勢いで急成長を遂げる企業もあるほどです。

マーケティングオートメーション企業が関連産業に買収されるケースや、マーケティングオートメーション企業が関連企業、マーケティング企業を買収するケースも出てきており、今後益々マーケティングオートメーション市場は活性化する見込みとなります。

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