マーケティングオートメーションの効果を最大限に発揮するには、ツールの選定、運用の際に注意することがあります。
マーケティングオートメーションは大きく2つに分類でき、一貫してデータを管理・統合・活用していく統合型と、特定の機能・領域に重点をおいている特化型です。
自社で利用すべきマーケティングオートメーションツールはどれが最適なのかきちんと分析して使わなければ、意味のないものとなってしまいます。
IBM Marketing Cloud
2015年末に新しくリリースされたクラウド型ソリューションサービスです。サービスの特徴としては、顧客の行動をリアルタイムに抽出し、個別化された一貫性のある顧客体験を提供できるクラウド型マーケティングソリューションです。ユーザーインターフェースは日本語対応していますが、製品の資料やサポートは英語のみなので注意です。マーケティングオートメーションツールの経験の浅い企業は専門スタッフを外注することをおすすめします。
Oracle Cross-Channel Marketing(旧Eloqua)
高度なリストセグメント機能が付いています。顧客の属性だけでなく、施策に対する反応をスコアリングしてセグメンテーションをし直していくことで、見込み顧客を育成することができます。どのキャンペーンが誰に効果があったかがわかりやすく、効果的なダイレクトマーケティングが可能となります。注意点としては、幅広い機能がある一方で、複雑であり、高度な経験とITスキルが求められます。この製品の扱いに慣れている企業に外注することが賢明であるといえます。
Adobe Marketing Cloud
8つの分野で企業のマーケティングソリューションを行います。顧客にどうエンゲージメントするのかにこだわっており、高度にパーソナライズさせた施策を打つことが可能です。導入した企業のマーケティングの強みや弱みを把握することができます。注意点としては、Adobe Marketing Cloudの全シリーズを揃えて導入すればカスタマイズ性の高い統合型マーケティングが実践できるものの、利用コストが高くなってしまう点がデメリットとして挙げられます。
Salesforce Marketing Cloud
顧客接点のマルチチャンネル化が徹底されており、LINEとも連携が取れることで注目を集めたツールです。数億人に上るような大規模な顧客データを活用した数億通りのキャンペーンをマネージメントすることもできる大規模マーケティングに向いた商品となります。クラウド型サービスなので初期費用が無料で、ランニングコストも安価と評判になっています。注意点としては、導入時の設計や構築に時間がかかる点が挙げられます。入力事項も多いので、運用が社内で定着するまでに時間がかかることも指摘されています。
マルケト
カイロス